1ソグド文字から生まれた古ウイグル文字
古ウイグル文字は、ユーラシアの交易路で活動したソグド人の文字の草書体から生まれました。使い始めた時期は、資料により8世紀ごろとも、840年以後とも書かれています。はじめは横書きも縦書きもありましたが、しだいに縦書きが中心になりました。
この文字は、のちのモンゴル文字や満洲文字のもとになりました。モンゴル帝国の時代には、モンゴル語を書くこの文字は「ウイグルの文字」と呼ばれていました。
2カラハン朝とアラビア文字
カラハン朝はقەشقەرを都の一つとしたテュルク系の王朝で、10世紀にイスラームを受け入れました。ウイグル語を書くための最初のアラビア文字も、イスラームとともに10世紀に作られました。
カラハン朝の学者マフムード・カーシュガリーは、11世紀後半に、テュルク諸語の初めての総合的な辞典をアラビア語で書き、バグダードのカリフにささげました。
3チャガタイ語の時代
古ウイグル文字は、16世紀にはアラビア文字に置き換わりました(甘粛では17世紀まで使われました)。中央アジアでは20世紀初めまで、チャガタイ語が共通の書き言葉でした。チャガタイ語は、今のウイグル語とウズベク語の直接の祖先とされています。
4今のウイグル文字
20世紀の改革で、アラビア語にしかない音の文字を外し、母音を書き分ける形が加えられました。今の文字は32文字で、一つの音を一つの文字で書きます。名前は同じ「ウイグル文字」でも、古ウイグル文字との直接のつながりはありません。
出典 (12)
- [1]Kenjisoft 辞書「تارىخ」(dictionary/AgGyoARgiukPqVcsodvz) (2026-10-09)
- [2]Kenjisoft 辞書「قەشقەر」(dictionary/E8f5PFA3oIrRUE5dV11k) (2026-10-09)
- [3]Wikipedia(英語版)「Old Uyghur script」 (2026-10-14)
- [4]Wikipedia(日本語版)「古ウイグル文字」 (2026-10-14)
- [5]Wikipedia(英語版)「Kara-Khanid Khanate」 (2026-10-14)
- [6]Wikipedia(日本語版)「カラハン朝」 (2026-10-14)
- [7]Wikipedia(英語版)「Uyghur Arabic alphabet」 (2026-10-14)
- [8]Wikipedia(英語版)「Uyghur alphabets」 (2026-10-14)
- [9]Wikipedia (en)「Dīwān Lughāt al-Turk」 (2026-10-15)
- [10]Wikipedia(日本語)「マフムード・カーシュガリー」 (2026-10-15)
- [11]Wikipedia(英語版)「Chagatai language」 (2026-10-14)
- [12]Wikipedia(日本語版)「ウイグル語」 (2026-10-14)



